華音ライダー龍騎 第十話 胎動するモノたち




「しかし、暇人だな、お前」

くっくっ、と笑って浩平は言った。
初めて出会った時とは質の違う笑いに、七瀬は表情を曇らせながらも答えた。

「それはお互い様でしょ」

折原浩平。

彼は七瀬が今通う学校に来る前のクラスメートだった。
質の悪い悪戯を絶やす事のない、変な男。
それが七瀬の印象だった。

そんなある日。

彼は、行方不明になった。
警察を頼っても彼の居所は掴めず、皆心中穏やかではなかった。

それから一ヵ月後。

彼はひょっこりと帰ってきた。
何事もなかったかのように。
皆はそれを喜んだ。

だが、彼がその一ヶ月間の事を語ることはなかった。
そして、その彼はもう以前の彼ではなかった。

人懐っこかった彼は、他人と接触する事をしなくなった。
それどころか、時折訳の分からない事を言い出したり、意味不明な行動を取るようになり、その邪魔をする誰かに対して暴力を振るう様にもなっていった。

それを見かねた折原浩平の幼馴染である長森瑞佳は、浩平の叔母と話し合い、一時精神の病院に入院させる事となった。

七瀬はその顛末を見届ける事無く転校した。
都合でそうせざるをえなかった。

だが、浩平の病院が今の街のすぐ近くと聞いて、彼女はちょくちょくここを訪れるようになった。
長森瑞佳とかつての浩平・・・二人の友人のために。

「こんな所にいたら、ますますあんたの根性曲がりそうよね」
「ああ・・・だから、お前からも頼んでくれよ。ここは飽き飽きなんだ・・・!」

そう言って浩平は床をダン!と踏みつけた。
それを見て、七瀬はふう、と深い溜息を吐き出した。

「・・・そうやってる以上、あんた出られないわよ」
「分かってるよ・・・だから、これでもかなり我慢してるんだ・・・・」
「・・・あんた、どうしてこんなになったのよ。
あんた、いい奴だったじゃない。私の事だって、庇ってくれた・・・そんなあんたなのに・・・」

その問いの答えを彼はただこう言った。
いつもと、同じ様に。

「お前らが、裏切ったからだよ・・・ただそれだけだ・・・」
「・・・だから!それじゃ分かんないわよ!」
「もういい。いいから出てけよ。・・・ここにこれ以上いると、お前の体の安全、保障できないぜ」

くっくっ・・・と笑う浩平。

辛そうに顔を背け、七瀬が出て行った後。
浩平の表情は薄暗い、陰のモノへと変わった。

「糞が・・・」

それが誰に向けて言ったものなのか。
浩平自身にも、分かってはいなかった。
その苛立たしさを紛らわせるために、浩平は壁を蹴りつけた。

「糞がっ!」
『・・・力が有り余っているようだね』

その声が響くと同時に、音叉のような音が鳴り響いた。

・・・浩平は知らない。
それがミラーワールドへの誘いの音であることを。

「まあ、その方がライダーとしては相応しいのかな」
「・・・誰だ、お前?」

音も気配も無く、この部屋の現れたその男を、浩平は油断なく睨みつけた・・・





「ふう、やっと終わったぜ」

北川は最後の食器を洗い終えると、水を切ってからそれを拭き、棚に戻した。
喫茶”鳥の詩”は、多忙でも暇でもなく、ほどほどに忙しい夕時を越えた所だった。
この時間帯が平日のピークなので、後はもう殆どする事がない。

だから、北川はこの後にある予定を組んでいた。

「それじゃ、晴子さん言ってたとおり使わせてもらいますよ」
「ああ、かまへんよ」
「え?なになに?北川さん、何かするの?」
「まあ、ちょっとした事だよ。観鈴ちゃんは気にしないで。
・・・国崎」

隅の方で掃除をしていた往人に歩み寄りながら呼びかけた。
往人は不機嫌そうに北川の方を見やると答えた。

「なんだよ」
「出来たらお前も参加しろよ。・・・今日はライダー会議だ」

最後の方は観鈴に聞こえないように言った。

その時だった。
カランカラン、と音を立てて扉が開く。

そこには静かな雰囲気を持つ、制服を着た少女が立っていた。

「あ、来た来た。遠野さん。こっちこっち」

少女・・・遠野美凪は頷いて店内に入っていた。
その姿を見て、観鈴は驚きの声を上げた。

「遠野さん・・・?」
「神尾さん。・・・お久しぶりです」
「あ、はい、そうですね」
「え、なに?二人とも知り合いだったの?」

北川の問いに二人はそれぞれ頷いた。

「うん、私がこの街に来る前の学校で・・・」
「クラスメートでした」
「そっか。不思議な縁もあるもんだな〜」
「北川さんはどうして遠野さんと?」
「ああ、それはライ・・・」

そう言い掛けたところで往人の拳が北川の頭に振り落とされた。

「ったあ・・・!てめ、何すんだよ!」
「馬鹿かお前は」

そう言うと往人は北川を引っ張っていって、観鈴に聞こえないように耳打ちした。

「遠野がライダーって事を観鈴に話しても余計な心配をかけるだけだろうが」
「わ、わかってるって」

本当の所、北川はその辺りを考えていないわけではなかったのだが、つい聞かれて条件反射で答えそうになってしまったのである。

「今のはついだよつい。って、お前も遠野さんと知り合いなのか?っていうか彼女がライダーって知ってたっけ?」
「・・・話だけでも推測できるだろうが」

往人のその言葉はどちらの問にも通じる答えだった。
北川は、そんなもんかね、と一人呟いた。

・・・前者にしても後者にしても、往人にとっては面倒な問だったので北川があっさりと納得したことに内心で安堵した。

と、そこにまたカランカランとドアが開く音が響いた。

「お、早かったな」
「・・・人を呼んでおいて第一声がそれなの?」

彼女・・・美坂香里は不機嫌そうに言った。

「悪い悪い。でも、美坂だって面倒事は早く済ませてしまいたいだろ?」
「・・・だから来たのよ」
「えっと・・・これって・・・・」

ここに揃った面子を見て、観鈴は声を洩らした。

北川はそこでハッとした。
観鈴は自分と往人がライダーだという事を知っている。
ひょっとしたら他の二人についても何か知っているのかもしれない。
それなら、例え何も言わなくても、この面子が揃えばライダーの集まりだと気付かれるのではないか・・・・・?

そんな北川の視線に気付かないままに、観鈴は全員の顔を見渡して、ポン、と手を打った。

「そっか。みんな友達。にはは」
『違う(わ)』

香里と往人の一言が見事なまでに唱和した。
そして、その後ろでは北川が心底安心していた。






「・・・俺は今苛ついてるんだ。怪我したくなかったら消えろ」

浩平はいきなり現れた男に機嫌のそのままの視線を叩きつけながら言った。
男・・・橘敬介はそれに動じる事無く飄々と答えた。

「名前を知りたいんだろ?なら橘敬介という者だ。これで満足かな?」
「てめぇ・・・」

次の瞬間。
浩平の拳が敬介の顔面を捉えた。
・・・否。
そう見えただけだ。

命中の瞬間、拳は通り抜けた。
・・・何も無い空間を。

「やれやれ。本当に苛ついているようだね」

その声は浩平の背後から響いた。
一体何をどうやったのか、浩平には認識できなかった。

「・・・お前。なんだ?」

疑問が苛々を僅かに上回ったのか、浩平は改めて敬介に向き直った。
敬介もまた浩平に対し居住まいを直した。

「君は僕の事を知らないようだが、僕は君の事を知っているよ、折原浩平。
えいえんの世界からの帰還した人間・・・」

それを聞いて、浩平の表情が驚きに彩られた。

「お前・・・?何故それを知っている・・・・?!」
「あの世界はミラーワールドと同一の世界だからね。僕がそれを知ることは難しいことじゃない」
「ミラーワールド・・・?・・・・鏡の中の化物と関係があるのか?」

敬介は浩平のことばを聞いてにやりと笑った。

「やはり、君にも見えていたか。さすがに構成者の一人ではある」
「・・・また訳の分からない事を・・・」
「まあ、待て。
それはともかく、君は憎くないか?あのモンスターたちが。
あれを信じてもらえなかったのも、今の君がこうなった原因の一つなんだろう?」
「・・・」

そう。
今の浩平がそうなった要因の一つに、それはあった。

「そのせいで君はこんな所に押し込められた。
だが、それは『それだけじゃない』んだろう?」
「・・・何が言いたい?」
「ここから出る方法を提供しよう。そして、君が満たされる方法も。
選択は自由だがね」

そう言って、橘敬介は『それ』を取り出した。
それは、紫色に染まったカードデッキだった・・・・・







喫茶店”鳥の詩”。
その隅のテーブルに四人の人間が座っていた。

北川潤、国崎往人、美坂香里、遠野美凪。

それぞれカードデッキを持つ、華音ライダー。

「今日集まってもらったのは他でもない」
「・・・かっこつけてないでさっさと話しなさい」
「わかってるよ。せっかくだから盛り上げようという俺の心意気を理解してくれよ、美坂」
「阿呆か」
「んだと?!」
「・・・早く話を進めた方が良いのでは?時間は流れていくものですし」
「う。すみません」

美凪の冷静な指摘に北川は頭を下げ、咳払いをして場を整えた。
ちなみに、晴子と観鈴は席を外してもらい、大事な話だからと聞き耳を立てることも遠慮してもらっているので、遠慮なく会話する状況は整っていた。

「まあ、とにかく。
集まってもらったのは・・・ライダー同士の戦いについて話したいと思ったからなんだ」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「俺がライダーになったのは、偶然カードデッキを拾ったからだ。
だから、ここにいるあんたらがどういう事情でカードデッキを手にしたのかは知らない。
多分、あんたらにはあんたらなりの事情があるんだとは思う」
「だったら口出ししないでもらえる?」

不機嫌そうに・・・いや事実不機嫌なのだろう。
香里は、ふーっ、と息を吐きながら言った。

「言っておくけど。
あたしは、話し合いをするためにここに来たんじゃない。はっきりさせるために来たのよ。
戦いの中で迷うなんて面倒事は嫌だから。
・・・あたしはどんな事があっても全てのライダーを倒す。例え相手が誰であろうと」
「それに関しては俺も同じだ」

人数分揃えられたコーヒーの一つを一口啜って、往人は言った。

「お前や遠野が何を言おうと考えを変えるつもりはない」
「・・・それは、どうあっても変える事はできないのですか?」

その美凪の言葉は静かでありながらも、どこか強さを感じさせた。

「あなた方の人となりを見れば、その目的の方向性は窺い知れます。
それでも、その願いは12人もの命の代償を経ても得るべきものなのですか?」
「・・・当たり前よ。その覚悟があるから、あたしは今ここにいる」
「その程度の脅しで降りるのなら、こんな道選んじゃいない」
「・・・なんでそうなるんだよ・・・・っ!」

北川はテーブルに拳を叩きつけた。
テーブルが揺れ、まだ口をつけていないコーヒーの中身が微かに零れた。

「遠野さんも俺も、別に脅したりしてるわけじゃない・・・!
美坂は、国崎は、誰かを殺したいのか?!死にたいのか?!
違うだろうが・・・!」
「・・・」
「なら、北川君。あなたがあたしの願いを叶えてくれるって言うの?」
「・・・俺にできる事なら、なんだってやってやるさ」

香里の問い掛けに、北川は真っ直ぐに視線を叩きつけて答えた。
それを受けた香里は、ふん、と声を洩らして席を立った。

「・・・・・・・・話にならないわね」
「美坂・・・!」
「言う事は言わせてもらったわ。後はもう、遠慮しないから」

そう言って、香里は背を向けて”鳥の詩”を後にした。

「おい、待てって!」

北川は慌ててその後を追って外へと飛び出していった。

後に残された二人は、特に反応する事無く、静かに向かい合っていた。

「・・・お前は行かないのか、遠野」
「おそらく説得は不可能・・・それは分かっていた事でしたから」
「北川に乗せられたわけか」
「それも少し。ですが、話し合いで解決できるのなら・・・そう思っていたことも確かです」
「・・・俺やあの美坂にしたって、犠牲無しに解決できるのなら、それを選ぶかもしれない。
だが、そんな道は何処にもありはしないんだ。何処にもな」
「・・・そうですね」
「むしろ、俺はお前に訊きたい。何でお前はライダーになったんだ?」

その問に、美凪の表情は明らかに曇った。
それを承知していながら、往人は話を続けた。

「偶然ライダーになったあの馬鹿はともかく。
あの橘敬介は、多分デッキを渡す人間をある程度選んでる。どうしてなのかはさっぱり分からないがな。
だから、お前にもデッキを渡す、それなりの背景があったはずだ。違うか?」
「・・・・・その通りです」
「・・・みちる、か?」

かつて、美凪に初めて出会った時。
彼女と共にいた幼い少女。

理由はないが、往人は、もし遠野美凪がライダーになる理由があるのなら、あの少女を切り離しては考えられないだろう・・・・・そんな気がしていた。

「そうですね。ですが、もう無意味です」
「・・・何・・・・?」
「だから、私は戦いを止めるんです」

はっきりとそう告げて、美凪もまた席を立った。





「おい、美坂!」
「・・・しつこいわね。一応話し合いの席には足ったんだから文句はないでしょ?」

闇に染まり始めた路地裏で、香里はうんざりしながらも振り返った。
そうしないと、北川は自分の家までついてきかねないからだ。
それで万が一にでも栞の事を知られるのは・・・正直、かなり面倒だった。

「あれは話し合いとは言わないだろうが。
俺にしてもお前にしても、自分の都合を言っただけで妥協点を探ろうとか、そういう話をしなかっただろ」
「まあ、確かにその通りね」
「だったら・・・」
「でもね。これに関して妥協点なんかありはしないのよ。いい加減それを理解したら?」
「だからって・・・!」

なおも北川が言葉を紡ごうとした時だった。
二人にとって、馴染みの音が鳴り響く。

キィィィィィィィィ・・・・・・イィィィィン・・・・・・・・・・!

「・・・話は後だな」
「話すつもりはないけどね」

二人は一瞬視線を交差させるが、そのさらに一瞬後には弾かれるように駆け出した。
曲がり角に置かれたカーブミラーに、二人は揃ってカードデッキを掲げる。

「変身!」
「・・・変身」

デッキを装填した二人は華音ライダーとしての姿に変わると、鏡の中に飛び込んでいった。







「・・・!」
「また出たか・・・」

その『音』を往人と美凪も聞き取っていた。

「とりあえずはモンスター潰しが先だな」
「・・・そうですね」

二人もまたモンスターを迎撃すべく”鳥の詩”を飛び出していった。









「・・・犀型のモンスターか。堅くて強そうだな・・・・」
「だったら、そこで黙ってたら?あたしが倒してエネルギーにするから」

香里・・・ゾルダは銃を引き抜くと、狙いを定めて弾丸を解き放った。
2,3発連射されたそれは問題なく着弾したのだが・・・

「・・・あまり効き目無しね」

犀型のモンスターは、何の痛痒も感じないとばかりに二人の方に向き直り、突進してきた。
鈍重そうな外見とは裏腹の速度。

「って、ちぃ!」
「・・・!」

二人はどうにかそれをギリギリで避けて、それぞれカードを装填した。

『Shoot Vent』
『Strike Vent』

両腕で抱えきるのがやっとの砲身が虚空から姿を現す。
それを構えて、ゾルダは高エネルギーの塊を撃ち出した。

北川・・・龍騎もまた腕に装備されたドラグブローとの連動により、ドラグクリムゾンの火炎を叩きつけるべく、腕を突き出した。

その同時に解き放たれた二種類の攻撃は最終的に重なりながら、そのモンスターを撃破する・・・はずだった。

だが、その瞬間。

『Confine Vent』

「な?!」
「なにっ!?」

その聞きなれた音声と共に、二人の放った攻撃、そして二人の装備が消滅した。

「・・・困るのよね。勝手に人のモンスター倒されると」
「?!」
「誰だ!」

その声に、闇夜の影から一つの影が現れ、ついでその影の主が現れた。
ミラーワールドに存在できる”人間”は一種類しか存在しない。
そう。

「・・・また新しいライダーかよ・・・・」

銀の光沢を放つボディ。
そして頭部に犀の角のような・・・いや、そのものの角を頂く、華音ライダーがそこにいた。

「新しいとは失敬な話ね。これでも、それなりに前から活動してたのよ。北川君」
「・・・俺の名前を・・・?」
「あなただけじゃないわよ。美坂さんも知っているわ」

ポンポン、と犀型のモンスターの肩を叩きながら『彼女』・・・華音ライダーガイは言った。

「今日のライダー会議も見せていただいたわ。真剣なのが、実に笑いを誘ったわ」
「なにっ!」
「ライダー同士の戦いなんて所詮ゲームに過ぎないのよ。
それをあんな真剣な顔で話し合うなんて実に馬鹿ね」
「・・・こ、いつ・・・・・・!!」

怒りに走った北川はその感情のままにカードを装填した。

『Sword Vent』

「うおおおおっ!!」
「ほら、それが馬鹿なのよ」

『Confine Vent』

ガイの肩に装備された召喚機にカードが投げ込まれ、装填されると、龍騎の構えていた剣が先程と同じように消滅した。

「な、しま・・・・・!」

と言いかけるが、既に時遅し、だった。
体勢を崩した龍騎に、犀型のモンスター・・・スティルライノスの影が覆い被さった・・・・・!!








その夜。

ある精神病院の中で。
非常ベルが鳴り響いていた。

その原因は、ある一室の強化ガラスが割られた事にあった。
決して素手では割る事など出来ないはずの、ガラスが、である。

そして、その混乱の中で一人の患者が姿を消した。

彼の名は折原浩平。
彼のいた、その部屋の窓には大きな穴が空き、そこからはただ冬の夜風が吹き込んでいた・・・・・




・・・・・続く。


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閑話休題

北川「今回は今後に絡んだ発言が多かったな」

観鈴「特に折原さんとお父さんの話かな」

往人「この辺りは龍騎とONE・Kanon・AIRとのクロスオーバーを支える部分らしいな」

香里「そして、ついに一番の問題人物が出てきたわけね」

浩平「ああ、俺の事か」

香里「あんた以外の誰がいるのよ」

北川「龍騎本編の浅倉をそのまま持ってくるつもりはないみたいだが、その辺りどうするつもりなのかね、作者は」

美凪「その辺りも含めて今後も見守っていただけると嬉しいとおっしゃってましたが」

往人「・・・またアバウトな。まあ、せいぜい見限られないように努力する事だな」

香里「それじゃ、また次回で」






第十一話は暫しお待ちください