●この予告編を読む前に

 この予告編は、『仮面ライダーディケイド』の再構成二次創作作品の予告編です。

 あくまで二次創作なので本編とは何の関わりもないことをご了承ください。
 作者の偏った考え方も含んでおりますので、原作のイメージが第一と考える方は読む事をご遠慮ください。

 以上の点に関する苦情については受け付ける事ができない事をご了承の上、それでもいい、それでも読んでみたいという方のみ、下の方へとお進み下さい。

 それでは、どうぞ。














 仮面ライダー。

 それは、己の『顔』を仮面で隠し、人に仇なす存在を仇なすものと同じ力を持って打倒する存在。

 理不尽な理由で命を脅かす者の敵。人類の味方。 

 そんな『仮面の人生』を、己が為ではなく、人の為に乗りこなさんとする『ライダー』。

 そんな存在に与えられる称号。

 この物語は、新たな時代に生まれし仮面ライダー達の物語。
 
 そして、仮面ライダーをも破壊する仮面ライダーの物語。












 その物語の始まりはどこからなのか。

 世界の崩壊からなのか。

 ある青年とある女性の出会いからなのか。

 それとも、ずっとずっと昔からだったのか。

 それを知る者はいない。
 少なくとも、今この時、その世界では。










「世界を巡る旅か。悪くない。
 俺の世界を見つけるのには都合がいい」

 門矢士。
 過去が存在しない男。
 そして。

「貴様何者だ」
「通りすがりの仮面ライダーだ。変身!!」

 仮面ライダーディケイド。






「俺は、誰かに認められたくて戦ってきた。
 でも」

 小野寺ユウスケ。
 士達が最初に訪れた別世界の住人。
 そして。

「今は、みんなの笑顔の為に戦いたい!
 だから、見ててくれ! 俺の変身!!」

 もう一人の、仮面ライダークウガ。






「何故、一緒に旅するのが私達なんでしょうか?」
「さぁねぇ。
 でも、いつかそれが分かる時が来るかもしれない。
 それまで旅を続ければいいさ」
「それでいいんじゃない? クスクス」

 世界を渡る『場所』……光写真館に住む女性、光夏海と、その祖父、光栄次郎。
 キバの世界からの来訪者、キバーラ。





「この力の意味なんてものに興味はないよ」

 海東大樹。
 世界を渡る怪盗ライダー。

「僕が興味を持てるのは、お宝だけさ」

 仮面ライダーディエンド。





「ディケイドは、全ての破壊者だ……!」

 鳴滝。
 ディケイドの存在を『理解』する預言者。

「何故だ!? 何故誰も理解しない……?!
 おのれ……おのれ、ディケイドォォォォッ!!」






 彼が世界を渡る事で、組み上げられていくディケイドの物語。

 そうする事で融合し、破滅に進む世界を救えると、彼らは信じ、旅を続ける。

 だが。しかし。それは総て。






「総て、我の思うままだ。
 仮面ライダーディケイドの物語。
 それが完成した時、それは門矢士の物語が終わる時でもある」








 明かされていく謎と過去、真実。







「俺は、誰なんだ?!」
「門矢士。
 お前に過去などない。未来もない。お前にあるのはこの瞬間のみ。
 そして、それも今終わる」






 




「ディケイドとディエンドは相容れない。
 それは定められている運命であり、プログラムだ。
 私が織り込んだ今の形より、ずっとずっと前から。
 ゆえに、いずれディケイドとディエンドは互いを殺し合うだろう」
「そんな事はありません!! あの二人が殺し合うなんて……!?」
「でもね、夏海ちゃん。
 そうならないと世界が滅ぶ、って言ったら貴女どうする? クスクス、アハハハ」









「海東大樹。
 自由を愛するお前がディエンドライバーを手にした事、そのものが運命なのだ」
「気に入らないね。その決め付け。
 僕の行先を決められるのは、僕だけなんだ」
「ああ、知っている。
 だが、それゆえにお前はディケイドを殺す。
 お前を縛る存在は他でもないディケイドなのだから」








「アンタ、誰だ!?」
「五代雄介。……クウガだ」
「クウガ、だって?! その姿、俺と同じ……!?」
「今、俺は、俺達は動けない。
 だから小野寺ユウスケ。君に託す。
 仮面ライダーディケイドを……」











「破壊だ。破壊してやる。
 ライダーを! 世界を! 総てを!!
 俺は、我は、門矢士。仮面ライダーディケイド。全ての破壊者だ……!!!」









 全ての破壊により露わになる思惑。
 そして『本当の世界』。








「1つになった世界を統べるのは。
 我らが大いなる大組織、大ショッカーのみだ……!!」







 融合する事により消滅していく存在、世界。

 この未曽有の危機を救う『仮面ライダー』は何処にいるのか……?







「どうする、本郷さん?」
「決まっている。
 人類の自由と平和を守る。
 何処の世界であったとしても、誰が相手であろうとも、それは変わらない。
 それこそが」










「仮面ライダー、だから」












 全ての仮面ライダーが集まり、全ての世界の欠片が揃い、遂に『完全なる世界』が完成する。

 しかし、忘れるなかれ。








「完成したんだろ?
 なら、後は壊れるだけだ。
 そう。
 ……俺が破壊するだけだ」





 完全なる完成の先に発展はない。
 その先には、破壊という未来しかない事を。







「馬鹿な!? 
 貴様がここにいるはずがない!!
 貴様は、いったい何者だ!?」
「俺が何者か? はっ。笑わせるなよ。
 それはお前が一番わかってるはずだ。
 俺は……通りすがりの仮面ライダーだ!!!」











『変身!!』












 仮面ライダーOVERS〜MASKED RIDER DECADE〜








 乞うご期待、はご自由に……。

 






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