管理人・情野、『えぼらぶ』霧里薫、平良陸による劇場版電王レポート(ダイジェスト版)
始まる前に。
このレポートは管理人の偏った考察である事を了解した上でお読みください。
そして激しくネタバレしますので、まだ見ていない人は読むことをご遠慮ください。
あと留意していますが記憶違いにより、展開の順序や台詞などを間違っている場合もあります。
ですので、そう言ったことに関する苦情は受け付けられない事をどうぞご了承くださいませ。
では、どうぞ。
薫「さて、恒例の企画、今回も行かせていただきます〜」
陸「ライダー映画としては四回目か……響鬼を除けばだけど」
情野「う。
すみません、響鬼もじきにアップ予定ですのでお待ちください(深々」
薫「ったく……最近調子が悪いのは言い訳になりませんからね?」(激怒
情野「肝に銘じております……本当にすみませんでした」
薫「……じゃ、不本意ですが、話を元に戻しますか。
しかし去年の今頃は、今年もライダーが続いてるとは思わなかったなー」
陸「そうだね。
色々キリもよさそうだったからカブトまでだと思ってたけど」
情野「ところがどっこい、続いてるね。
というか、僕的には大本命な作品になりつつあります電王。
この時期での本編&劇場版への期待度はファイズに匹敵してますよ〜」
薫「うんうん、私的にもかなり好みだし、期待しまくりです」
陸「そうなんだ。
電車に乗ってるとか、史上最弱とか色々ライダーらしからぬ事を聞いてたから、
てっきり「こんなのライダーじゃない」とか言ってるのかと思ってたけど」
情野「いやーなんていうか、偏見は良くないよね、うん」
薫「というかその辺は、もうある意味平成仮面ライダーの通過儀礼かな」
陸「……うーむ。
慣れるってのも変な話だけど、それはそれでいいのかな」
情野「では一段落付けた所で始めますか。
なお、今回は今までのレポートよりかなり薄味になっております。
この分につきましては劇場版がDVDでレンタルされた頃に再編集させていただきますのでご了承ください」
例によって例の如くパンフレットと飲み物を購入して場内へ。
ちなみに今回は、他にライダーパス型のパスケースという中々に良いものがあったのでそれも購入してます。
情野「うむ。電車通勤の時は使おうっと」
薫「……電車通勤するかどうかも分からないのにねー」
情野「ソレは言うな」
毎回のお約束どおりパンフレットは速攻封印。
展開なんぞ本編で楽しめば良しっ!!
薫「今回もソレで良かった点がありましたしね」
情野「それについてはまた後で」
そうしている間に劇場が暗くなり、予告編タイム〜。
情野「今回の予告編は個人的に特に気になるのが無かったかな。
仮面ライダー THE NEXT辺りの宣伝出るかと思ったけどないし」
薫「NEXTはなんか面白そうですよね。
……色々不安もあるけど」
情野「うん、ショッカーライダー登場とか良い感じだけどね。
はてさてどうなるやら」
さておき、プリキュアの劇場版などの予告も流れたりしましたが、なんとなくちと恥ずかしかったり(w。
情野「うーん、なんだろう、むず痒さを感じる」
陸「右に同じく。
偏見とかじゃないんだけどね」
薫「そんなものかな?
大きいお友達の人とか、気にしないと思うけど?」
情野「いや、どっちかっていうと俺もその分類なんだけど。
……しかし、ライトで応援ってなんなんだろ」
なんでも劇場でもらうライトでプリキュアを応援してほしいという事らしいのですが、
実際どんな感じになるのか少し気になったり。
……いや、見に行きませんけどね?(ぉ
あと話は変わりますが。
今回のお客さん層、子供さんはさることながら若い女性が多かったのが印象的でした。
薫「きっと私の御仲間ね〜」←自称・オールラウンダーオタク
情野「……ノーコメントで」
そんな事を考えたりしているうちに、いよいよ本編へ。
陸「やっぱり今年も戦隊が先か。
たまには戦隊を後にしたりしたら面白そうじゃないか?」
情野「ぬ、確かに」
薫「というか、戦隊もたまにはライダー位の枠で映画作って欲しいかなー」
そんな難しい要望はさておき、始まる本編。
いつもの……テレビ本編のように相対する激獣拳と臨獣拳。
それは今回も変わらず、序盤から二つの流派は争っていた。
陸「去年は『冒険』で、今回は『拳法』か」
薫「そゆこと」
ゲキレンジャー……ゲキレッド・漢堂ジャン、ゲキイエロー・宇崎ラン、ゲキブルー・深見レツ。
それに相対するは臨獣カメレオン拳の拳士・メレと彼女が率いるリンシー。
陸「ん?」
薫「どしたの?」
陸「いやなんていうか、あのメレって人の変身した姿って、
生物的なラインを取ったら戦隊の仲間っぽい気がしてさ」
情野「僕も最初見た時は同じ事を思ったよ。
多分、ソレに対する答の一つが今回出ると思うぞ」
陸「?」
さておき。
彼らが戦闘を繰り広げる影で、なにやら激獣拳・臨獣拳両方を分析する存在が。
それは臨獣殿の本拠地で瞑想する理央も同じく。
薫「分析してるっぽいのが今回の黒幕ねー」
情野「まぁ、よほど捻った斜め上な展開じゃなきゃそうだろうね」
そんな中、異変が。
ゲキレンジャーの面々、メレ、理央達が謎のメカによって何処かへと飛ばされてしまう。
「ここ、香港よ?!」
なんと彼らが飛ばされた先は香港。
彼らが見下ろす街並は紛れも無く、香港のものだった。
薫「って、よく香港だって分かったよね」
陸「うーん、行った事あるんじゃないか?
いや、多分だけど」
情野「いい加減な事は言うなよ(汗。
……ちなみに僕は行った事無いけど、まぁ映画とかで見た事あるからなんとなく分かった」(ぉぃ
あまりに唐突な事態に、臨獣殿の仕業と疑うジャン達。
メレは即座に否定するも、理央の登場もあり険悪モードに。
情野「いや、まぁ、普段が普段だしな」
薫「そーねぇ。
理央さんやメレさんがそういう手段使って無くても、全体のイメージの問題よねー」
そんなわけで(?)激突するジャンと理央。
だが、そんな二人の激突を止める一つの影が。
その影……彼女はラオファン。
どうやら同じ様に転送されてきた拳法家らしいのだが……。
薫「おお〜、なんか直後がドジッ娘風味だけど、
あの二人の攻撃を止めるなんて、やるわねー」
情野「生半可な腕じゃ無理だよな、あれ」
さておき。
ヌンチャクを使うという共通点からか、ジャンはラオファンと意気投合(?)。
そんなやりとりの中、彼らの他にも続々と拳法家、武術家達が転送されてくる。
そして、転送が終わった後、香港メディア王・ヤンの秘書と名乗る謎の美女・ミランダが現れ、『乾坤一擲武術会』の開催を一方的に告げた。
情野「いや、いくらなんでも無理矢理過ぎじゃないか?
良い意味でも、悪い意味でも(汗」
薫「そんなんでもちゃんと参加する皆さんは結構人が良いとか思っちゃうなぁ。
特に理央様」
早速行われる一回戦……ゲキ・リン共に一蹴状態で勝利。
まぁ、流石にそう簡単に苦戦とかはしませんね。
ラオファンもなんかドジっぽい所を見せつつも勝ち抜け。
そんなわけで一回戦も無事(?)終了、豪華な晩餐会が催される。
薫「なんの警戒も無く食べる辺りがジャンらしいなぁ」
踊り子が踊ったりする中それぞれ食事を始める一同。
そんな中、一人食事を抜け出すラオファン。
それに気付いたジャンは彼女の後を追う。
如何にもな通路でラオファンに追いついたジャンは、彼女から正体を明かされる。
実はラオファンは香港国際警察の秘密捜査官で、ヤンの企みを暴く為に潜入していたのだと言う。
二人は通路の奥にある機械に満ちた怪しげな部屋に辿り着く。
そこにいた人物こそヤン。
乾坤一擲武術会を開いた彼の目的は、強い武術家達の気を吸収し、最強の存在となって世界を征服する事にあった。
同じ頃、正体を現したミランダ&踊り子……機械人。
ヤンの為に気を吸収しようとする彼らに、ランとレツ、メレ、理央が戦いに臨む……!
情野「あっさり退場になるその他の皆様が悲しいなぁ(涙」
薫「それは言わないお約束ですよ。
にしても、メレさんとミランダの変身前が色っぽいなぁ……
子供向けなのにいいのかな、これ」
情野「言わなきゃ子供は気にしないと思うよ。
……僕なんか煩悩だらけなんで気になりましたけどね」
陸「ォィ」
気を吸い取る銘功夫・シーアネモネ拳を使うミランダにレツ達は苦戦。
変身していながらも気を吸い取られ、レツ、ラン、メレは敗北する。
薫「あー結構強いわね。
となると、頼みは理央様ねー」
陸「なんで様付け?」
薫「いや、なんとなく」
戦闘前、倒れたメレにマントをかける理央。
薫「あ、ちゃんと気遣ってる……うん、いいねぇ」
情野「こういう所があるから臨獣殿側に感情移入しちゃうんだよなぁ」
陸「なんか、今年は『悪』側に感情移入傾いてないか二人とも?」
さておき、流石に臨獣殿頭首(劇場版時点では)理央様。
抜きん出た強さでミランダを撃破……だが、隙を突かれ、彼もまた気を吸われてしまう。
気を吸収後、爆散するも、その気はヤンへと送られていた。
その気を吸収、より強くなったヤン。
それに相対するは合流したゲキレンジャー。
最初こそ自分達をはじめとする達人達の気を吸収したヤンに圧倒されるも、三人の力をあわせた魂魂弾で逆転勝利!
さしものヤンもこの一撃には耐え切れず、爆散する。
情野「”連携”って意味合いで言えば、戦隊中でもトップクラスって気がするな」
薫「実際、魂魂弾はかなりかっこよかったですしね」
陸「いや、かっこいいと連携関係ないし」
これで一段落かと思いきや、
ヤンは観音像に隠されていた銘観音に搭乗、香港を、世界を闇に包んでいく。
そうはさせじとゲキレンジャーは来来獣&獣拳合体でゲキトージャ、バーニングアップ!
こうして夜の香港を舞台に、二体の巨大戦士の激突が始まった……が。
情野「うわ、かなり苦戦してる」
銘観音の強さにゲキトージャは大苦戦。
それを見ていたラオファンは理央とメレに協力を頼む。
当初は興味なさげにしていた理央様だったが、獣拳を侮辱された事で心が動く。
薫「ラオファンに”同じ獣拳”って言われたのも少なからずあったんじゃないかな」
あわやと言う所に駆けつけるゲキ……否、リンビースト!
そして、今、激獣拳と臨獣拳という壁を越え、5人の力が一つとなる……!!
『呉越同舟獣拳合体、ゲキリントージャ、バーニングアップ!!』
情野・薫・陸『おおおおおおおおおおおっ!』
ゲキリントージャの中で並ぶ5人の拳士。
まさに呉越同舟というべき光景に手に汗握りました。
「行くぞ、ゲキレンジャー!」
声を掛ける黒獅子リオ。
そしてメレも含めて五人が同じ戦闘体勢をとるのには熱くなる一方ですよ。
圧されっぱなしだった先刻とは打って変わって圧倒的な強さで銘観音を圧すゲキリントージャ。
ビルの頂上に昇った二体は、最後の一撃を繰り出す!
『激激臨臨斬っ!!』
交差した互いの一撃。
倒れたのは……銘観音。
『ゲキリントージャ、WIN!!』
戦いの後、言葉を交わすゲキリンの拳士……なのだが。
共通の敵を倒した今、馴れ合う筈もなく。
去って行く理央&メレ。
情野「なんというか、この二人には和まされますなぁ」
薫「うん、同感。
メレ様の可愛さも、理央様のツンツンぶりも素敵ですね」
夜が明けて、ジャン達は空港にいた。
情野「行きは転送、帰りは飛行機……パスポートとか大丈夫なのかなぁ」
薫「余計な事考えすぎです」
これにてお別れ、かと思いきや。
迎えに来た(?)美紀・なつめ親娘の勢いに押される形で香港見物へと。
ジャンをラオファンが引っ張り、見物もようを眺めつつエンディングで締めと相成りました。
情野「って、迎えに来たマスターシャーフー何もしてないっ!?」(ぉ
薫「……まぁ、追い付いて大活躍は無理だろうけど、なんかアドバイスとかあってもよかったような」
陸「そ、その辺はさておき。
ラオファンとジャンのコンビは良かったと思うなぁ」
薫「そうねぇ。
ある意味天然(ドジとボケ)同士で気が合うのかも」
情野「……折角だから本編にも、は無理だな絶対」
そうしてゲキレンジャーの余韻も冷めないままに始まったのは……『モモタロスのなつやすみ』。
情野「これは、もう……言葉に出来ないものが(笑」
薫「見たまま面白かったですからねー……。
ウラタロスのカツラとか、あれ見ただけで爆笑ものよね」
情野「何気にゲキレンとクロスオーバーしてるのも良し」
そんな劇場内の爆笑もつかの間。
遂に管理人本命、劇場版電王のスタート……
それは御馴染みの「お前の望みを言え」のフレーズの後、泥棒による宝石ドロという展開から。
陸「え? なに? 怪人とかじゃなくて?」
薫「まぁ、その辺にも色々理由があるんだよね、これが」
情野「というか、御馴染みの台詞の声が矢車さんだったんだが……」
薫「今回そういうゲストが多数らしくて、そういう意味でワクテカですね」
さておき。
宝石泥棒が掴もうとした宝石。
だが、それを逆に奪う一人の青年が登場。
それは……野上良太郎にイマジン・ウラタロスが憑依した『U良太郎』だった。
陸「イマジンってのが今年のライダーの怪人なんだよね。
憑依してるのは味方なの?」
薫「うん、味方。
イマジンっていうのは未来人の精神体で、現代人と契約して実体化、
契約した人間の願いを叶える事でその人間の過去の記憶に飛んで、時間の流れを滅茶苦茶にしようとしてる連中の事を言うの。
んで、主人公・野上良太郎には四人ものイマジンが取り憑いてるの」
陸「四人……なんか大変そうだなぁ。
で、その四人は時間の流れ云々の事には興味ないの?」
情野「イマジンにも色々いて、この四人は基本的なイマジンとは色々な意味で違うのさ。
……個性的というか。
まぁ、興味がないと言えばそうなるのかな」
初心者向け解説はさておき。
宝石を手にした『良太郎』はこれ見よがしに逃走。
宝石泥棒はソレを追うも、次々と『姿』を変える『良太郎』に困惑を隠せない。
薫「いつもどおり、って言いたいけど……
リュウタロスダンサーズはなんでバニーガールだったんだろ」
情野「……さあ?
お父様方へのサービス、なのかなぁ」
陸「メインターゲットは子供だけどな」
そんな中、遂に良太郎達の目的である宝石泥棒に取り憑いたイマジン・モレクイマジンが姿を現す。
そして、それに合わせる形で良太郎……モモタロスが憑依した『M良太郎』が姿を変える!
「俺、参上!」
仮面ライダー電王・ソードフォーム、かっこよく登場……はいいのだが。
ポカミスをやらかし宝石を取られた事で、イマジンは過去……西暦2000年へと逃走。
情野「この辺がモモタロスのモモタロスたる所以だよね(涙」
電王はデンライナーでソレを追う。
しかし、この事件そのものが実は罠だった。
全てはデンライナー乗っ取りを企む、時の列車を狙う強盗団の首領、牙王の策略だったのである。
電王がイマジンと相対する間(何気にイマジンの動きが某キックホッパーっぽかったです)に、
牙王とその取り巻きイマジン達がデンライナーに侵入……してたみたいです。
情野「乗っ取るシーン自体はカットされてるのかな?」
薫「ここはディレクターズカット版に期待って事で」
情野「うむ」
陸「……二人とも、何処の回し者だ」
過去に飛んだイマジンを幻の『俺の必殺技パート1』で倒すものの、
既に乗っ取られてしまったデンライナーは、良太郎と彼を『電王』へと導いた少女・ハナを待つ事無く発車。
情野「家族の事とか、無くした写真とか色々良太郎の話を聞けてた所にこれだ。チッ」
薫「あーあ、設定魔はこれだから……」
陸「の割に時々設定忘れてるしな」
追い縋る良太郎の前に現れた牙王は、良太郎を一蹴り。
気を失う良太郎を尻目に時の彼方へと消え去ってしまった。
デンライナー内は牙王一派の手の中に。
デンライナーのオーナーや乗務員のナオミは割といつもどおりなものの、
モモタロス、ウラタロス、キンタロスと良太郎に憑依するイマジン達は檻の中……って。
情野「あれ、リュウタロスは自由?」
薫「”牙王が面白いもの見せてくれる”ってアンタ……駄目ね、完全に読まれてる」orz
そんなわけで丸め込まれたリュウタロスは放置。
檻の中苦闘&漫才(?)を繰り広げる三人をよそに、牙王はオーナーからマスターパスを奪う……。
一方デンライナーがない以上打つ手が無い……時間移動手段がないハナは気絶した良太郎を、
ミルクディッパー……『現在』の、良太郎の姉・野上愛理が経営する喫茶店……へと運ぶ。
情野「なんかえらく寂れてるっていうか、埃っぽいというか……」
薫「この段階では営業してないみたいですね」
良太郎が意識を取り戻すも……彼は記憶を、電王となった以降の記憶を失っていた。
どうやら牙王に蹴られたショックらしいが……。
薫「平成ライダーのお約束ですねー」
情野「だねー」
陸「……そんなにお約束なの?」
薫「えっと、アギト(主人公記憶喪失)にはじまって、各シリーズ一回ずつ位の頻度のお約束かな」
陸「記憶喪失って、そう簡単に起きないよな……(遠い目」
情野「まぁ、気にしない気にしない」
其処に隙を突いて脱出したモモが現れる中、隠れていたその時代の良太郎……小太郎(後にハナ命名)も登場。
事態は更にややこしく。
このままではどうしようもないとばかりに、とりあえず良太郎に憑依しようとするモモタロス。
だがそれは店の外から降りてきた光の玉が良太郎の中に入り込む事でご破算に。
勢いあまったモモタロスは小太郎へと憑依。
情野「うーん、小太郎なM良太郎中々良し」
陸「凄い演技力だな、この子」
一方の良太郎には……。
薫「通称『王子』ことジーク、再降臨ですね」
陸「再……って事は、今回はテレビ版と繋がった展開なのかな」
情野「そういう事」
テレビ版で登場、過去の世界に放流(?)された特殊なイマジン・ジークが憑依。
ジークの相変わらずな王子様的ノリもあり、しっちゃかめっちゃかな状況……
そこにもう一人の仮面ライダー、ゼロノスに変身する桜井侑斗が現れ、即座に協力体制に。
情野「この辺、表向きはさておき、中身は良い奴な侑斗君の性格が伺えますね」
一行は彼の乗る時を越える電車・ゼロライナーで牙王を追う事に。
ゼロライナー内は、良太郎(ジーク憑依のW良太郎)、小太郎、ハナ、モモタロス、侑斗、侑斗ともに戦うイマジン・デネブで賑わう(?)。
『神の路線』という特殊な時の路線に入ったデンライナーを追う旅は、
途中牙王の駆るデンライナーの妨害を受けた事もあり、図らずもちょっとした時間旅行となっていた。
最初は明治頃(?)。
電車の歌を唄っていた子供達の前に、飛ばされたゼロライナー、次いでデンライナーが登場。
「邪魔してもらっちゃ困るんだよ……
喰われなきゃ分からないらしいな」
物騒な台詞と共に降り立った牙王の腹部にはベルト。
そのままパスを投げてベルトを通過……各部アーマーの後、牙の意匠の電仮面が装着され、仮面ライダーガオウへと変身する!
情野「うわ、いかにもなデザイン」
薫「でも、かっこいいねー」
陸「確かに強そうだよな……って実際強くないか?」
情野「……強いな。
あのゼロノスが圧倒的に押されてる……!」
終始ガオウに圧倒されたゼロノスは、デンライナーの一撃を受け、ゼロライナーごとサイド時間の果てへと飛ばされる。
飛ばされた先は……恐竜時代。
良太郎との関係が記憶喪失により失効されたモモタロスが実体化。
次いで西部時代では悪党に向かって卵を投げつけ……って何気に時の運行乱してないか?
次の時代ではデンライナーから落ちた(落とされた)モモタロスが何故か人力車を引く羽目になったり、
更には古代エジプトでピラミッドまで見たりと色々な出来事を経て、進むゼロライナー。
情野「高貴にオロナミンCを飲むW良太郎に思わず笑ってしまいました」
薫「何の為に付いて来たんだという侑斗達のやや冷ややかな視線にもね」
遂にデンライナーの行方が分かり、追いついた時代……それは江戸時代。
やることがあると告げて去った侑斗達(この辺りはテレビを見てると理由がすぐにわかりますね)と別れた良太郎達。
そんな彼らにこの時代で牙王が雇った刺客……忍者軍団が襲い掛かる。
相変わらず無敵なハナさん、イマジンなモモタロスは問題なく忍者達をあしらうものの、
基本気弱な良太郎達は逃げ回るばかり。
陸「というか、忍者軍団と普通の人間が渡りあうのは無理だろ」
薫「まぁ、ハナさんは特別だからね……流石ライダー史上、最強のヒロイン」
四苦八苦する良太郎達をフォローしようと、良太郎に憑依しようとするモモタロス。
しかし、良太郎との関係が微妙な現状では憑依が出来ず擦り抜けてしまう。
それならば、とモモタロスはなんと小太郎に憑依。
それだけで終わる事無く、なんとそのまま電王に変身してしまう!!
「嘘でしょ?!」
あまりの事に声を上げるハナさん。
情野「いや、ハナさんが驚くのも当然。
僕も見てて驚きましたよ(ぉ。」
薫「この事はパンフレットに書いてあったので、読まずに正解でしたね〜」
陸「あー、この事だったのか」
これは良いサプライズで、劇場鑑賞中の皆様から驚きの声と歓声が上がってました。
「このサイズでもクライマックスだぜっ!」
ミニ電王は一回り小さいながらも電王そのままのアクションで忍者軍団を見事返り討ち。
情野「なんでも小太郎役の溝口琢矢君が実際に着たんだとか」
薫「中の人などいない!!
と私的には言いたい所ですが(笑、ココは素直に賞賛を贈らせていただきます〜」
とりあえず刺客を退けた良太郎達はそのまま江戸時代で一夜過ごす事に。
良太郎とモモタロスの会話、ハナとモモタロス、『戦う』事を決めた良太郎……名シーンが目白押しだったと個人的には思います。
情野「この夜のシーンは、本当に良かったと思います。
”一緒に戦ってきたじゃねぇか!”と悲痛に叫ぶモモタロスとの会話から、もうちょっと涙目」
薫「涙腺ゆるいですね……うぅ」
陸「薫さんも泣いてるじゃない……くぅ」
なんというか、ココは素直にモモタロスが素敵でした。
そんな結束が固まった一夜が明けて。
真田幸村の砦に牙王はいた。
真田幸村は牙王の凄まじい力を助力として得る為、
この時代にあるとされる神の路線に入り、全ての時間を支配できるという電車・ガオウライナーを探す協力をしているのだ。
情野「この設定って時代劇とか歴史小説のファンの人とか怒らないかなー」
薫「……う、それはそうかも。後で殴られたりするし。
でも、気にしてたら話書けませんよ」
陸「……こんな時でも物書きの視点で見なくていいのに」
一方良太郎達はデンライナー、そして仲間達を取り戻すべく、真田幸村の砦へと向かっていた。
その途中、城に向かうお姫様……千姫と遭遇、彼女に協力してもらう事に。
情野「って、千姫の部下の人……カブトの田所さんだよね?」
薫「あー……去年に引き続き、今年も中間管理職とは、お疲れ様です」
ともあれ、千姫の籠に隠れ砦近くまで潜入したハナ達の大暴れ開始。
その隙をついて、デンライナーに閉じ込められていたウラ・キンが脱出、
退屈だからとリュウも加わり、モモタロスたちと合流する。
薫「爪楊枝の旗でキンタロスが壊せなかった檻を壊したオーナーが凄過ぎでした」
モモタロス同様、良太郎との関係が微妙になっていた為、
他のイマジン達も実体化、テレビ版には登場しないそれぞれの武器を手に忍者軍団と大乱闘〜!
それぞれらしいアクションで忍者軍団を蹴散らしていくのは爽快でした。
情野「めんどくさいとか言って自分の武器を放り捨てるモモタロスが実にモモタロスらしいねー」
そんな中、コブライマジン(声・イライラするんだよの御方)が良太郎を窮地に追い込む。
タロス達・ハナ共に手一杯で良太郎を助けに行けず大ピンチ。
その時、ジークが登場。
小太郎に何かを囁いた後、良太郎に憑依……変身する!
「降臨……満を持して」
劇場版限定フォーム、仮面ライダー電王・ウィングフォーム満を持して降臨!!
情野「変身時の巨大な翼がかっこよかったですね」
薫「ソレを使って空中戦とかしてくれたら尚良かったんだけどね〜」
しかし、そんな多少の不満を王子の活躍は吹き飛ばしてくれました。
王子(ノリ的に)らしい華麗な動き、ブーメラン&ハンドアックスの二刀流でコブライマジンを終始圧倒。
最後は必殺のロイヤルスマッシュで決め。
情野「何で自分が憑依出来ないのに、と漏らすモモに『教養の差だ』と返すジーク、まさに王子様」
薫「うーん、本当いいキャラしてますね、誰も彼も」
華麗に敵を滅ぼし、背を向ける電王。
しかし、その背に仮面ライダーガオウの一撃が叩き込まれ、ジークはダウンしてしまう。
そしてガオウは混乱の中、遂に手に入れたガオウライナーで時を越える。
行先は良太郎から読み取った良太郎の生まれた日。
良太郎を連れ去るガオウライナー……そうはさせじとガオウライナーにつかまるモモタロスを張り付いたままで。
どうやらガオウの目的は特異点である良太郎の生まれた日の消滅らしい。
時間変化からの干渉を受けない特異点でさえ、時間そのものを消滅させるガオウライナーの力を使えば消滅可能かも、オーナーは語る。
全てを喰らうガオウライナー。
その力は良太郎の生まれた時間をいとも容易く破壊、無かった事にしていく。
そんな破壊と消滅の中、良太郎は『思い出す』……!!
「一瞬でも、忘れたくない過去がある……!!」
そして、良太郎は更に思い出す……彼の名を。
「モモタロス……! モモタロス…!!」
「良太郎……!! 思い出したか!」
このクライマックスにきて、遂に記憶復活っ!!
情野「凄い嬉しそうに飛び回るモモタロスが良かったです」
薫「うんうん、よきかなよきかな」
これで遂に逆転開始かと思いきや、
変身時を狙うという特撮にあるまじき(たまにはある)超反則手段で再度ピンチに。
そんな危機の中、登場するゼロライナー。
その中から現れたのは、侑斗と……三人の良太郎。
彼らは、それぞれ異なる時間の良太郎達。
この事件解決の為に侑斗とデネブが連れて来たこれ以上ない救援だった。
陸「これが『用事』だったわけか」
薫「そゆこと」
そして、遂に本来有り得ない四人の電王が勢揃いする……!!
変身する三人の電王、そして。
「悪いけど、時間は消させない。
変身……!」
仮面ライダー電王ソードフォーム、参上にして誕生。
情野「この展開はテレビ版で知っていましたが、それでもやはり興奮してしまいました」
ゼロノスを加えた仮面ライダー達はそれぞれ、
ロッドフォームはゲッコーイマジンと、
アックスフォームはニュートイマジンと
ガンフォームはサラマンダーイマジンと、
ゼロノスはガオウライナーと、
そしてソードフォームは仮面ライダーガオウと激突する!
情野「ガオウとモモさんの台詞のやり取りは熱過ぎました〜」
三人の電王はそれぞれの必殺技を叩き込み、勝利。
しかし、電王ソードフォームだけは流石に相手が悪く、大苦戦。
桁外れの強さの仮面ライダーガオウは、四人の電王とゼロノスを文字通り一蹴。
その必殺技……タイラントクラッシュもまさに必殺。
余りの威力にライダー全員がノックダウン。
しかし。
「……モモタロス、立つよ」
「ああ、負けるかよ」
ただ一人。
モモタロスが憑依した電王・ソードフォームは懸命に立ち上がる。
そして!
「俺の必殺技、特別編だ」
通常一度しか貯めないエネルギーを二度チャージ。
デンガッシャーを振り上げ、必殺技を解き放った次の瞬間……ガオウの一撃が入る!
だが!
「言ったろ、特別編だってなっ!」
吼えた電王に応えるように地中からデンガッシャーの刃が現れ、遂にガオウに一矢を報いるっ!!
情野・薫・陸『よっしゃあああああああっ!!』
だが、これで良しとはしないガオウは、ガオウライナーへと搭乗、最後の大暴れを始める。
ソレに対し、ゼロノス・電王もデンライナー・ゼロライナーを呼び出し、夢の超連結モードへと合体する!
全てを噛み砕かんとするガオウライナーの牙。
それを突き破り砕くのはゼロライナードリル。
全ての力を結集した両者の激突は、デン・ゼロ連結車に軍配が上がり、ガオウライナーは完全に破壊される!
情野「この辺デネブ(ゼロノス・ベガフォーム)の頑張りがあったからだと信じたい僕」
薫「ゼロノス一人で頑張ってたもんね」
しかし、それでもガオウは倒れない。
再度大地に降り立ち、電王ソードフォームと最後の勝負。
剣の交錯の果てに……
「時に喰われるのは、俺か」
……ガオウは砂となって消えていった。
全てが終わった後、破壊された世界、街並みが戻っていく。
侑斗は語る。
「人の記憶こそが、時間なんだ」と。
記憶がある限り時間は消えない。
まさに電王のテーマとなる言葉だったと思います。
全てが戻るのを見届けた後、元の時間へと戻っていくデンライナー。
その通り道には……誕生したばかりの良太郎と、彼の家族……既にない両親と、大切な姉がいた。
情野「今回の事件を解決した良太郎へのオーナーの心にくい演出の御礼って所かな」
薫「そうだと思いますよ」
そして、エピローグ。
負傷したジークも無事に再放流(?)、
喫茶店に鍵を閉め去っていく、『時間と記憶』の経験を経て、少し成長した小太郎の姿、
帰還したミルクディッパーに飾られた、無くした写真の代わりに家族の描かれた絵、
それぞれのエンディングを迎え、劇場版電王、無事終わりました。
薫「で、どうでした今回は?」
情野「正直に言おう。
個人の好みではやっぱり未だファイズ劇場版が一番だけど、
総合力では平成仮面ライダー劇場版ナンバーワンだと断言します」
陸「おお、言い切った」
情野「いや、あくまで個人的な観点でだけどな。
さておき、あえて新強化フォームを登場させない判断や、テレビとのリンク、
様々な試みや、素敵なゲストの方々などなど、
電王ファンなら確実に楽しめる最高傑作でしたっ!!」
薫「うんうん。
前回同様、内容が濃厚すぎて順序良くレポートを組み立てられないのは問題だけどね。
とまあ、こんな感じで、いつものようにあらすじ大紹介になったレポート如何でしたでしょうか(爆」
陸「最早いつもの事になってるなぁ」
情野「ぬう(大汗。
まあ兎にも角にも、今まで同様、これが何かしらのお役に立てれば幸いです〜
なお、DVDが出た頃に微妙に内容修正予定なので、またその頃にでもお気軽にお読みください。
それでわ」
三人『さようなら〜』